40代からのからだ整え習慣。今日から始める「温活」はじめの一歩

冬の朝、目が覚めて布団から出るのに勇気のいる季節ですね。

布団をめくる、ひんやりとした床に足をつける、冷たさを想像すると余計に出たくなくなります。

なので、私はベッドから起き上がったらまずルームソックスを履くことにしています。

最近のお気に入りは、二重になっているもこもこのソックス。それを履くだけで、足元からじんわりと体温が戻り、後ろ向きな気持ちが消え、朝の支度にエンジンがかかります。

「温活」と聞くと、何か特別な準備が必要な気がしますが、実はこんな小さな一歩からでいいのです。

さっそく一緒に温活生活をはじめましょう。

なぜ今、「温活」が必要なの?

「昔よりも、冬の寒さが体にこたえるようになった」

そんなふうに感じることはありませんか?実は40代以降の女性にとって、体を温めることは単に「寒さをしのぐ」以上の大切な意味を持っています。

● 巡りを整え、自分を「ご機嫌」に保つために

私たちの体は、冷えを感じるとギュッと血管が縮まり、巡りが滞りやすくなります。巡りが悪くなると、なんとなく体が重だるかったり、心が沈みがちになったりすることも。

体を芯から温めてあげると、血の巡りと共に心もふっと軽くなり、自分を「いい状態(ご機嫌)」に保ちやすくなります。これが温活です。

● 40代は、熱を作る力が変わり始めるから

20代や30代のころは、少しくらい冷えても動けばすぐに温かくなり、いつまでも寒いということはなかったはず。それが40代に突入しあれれ?という感じは、基礎代謝が少しずつ落ち、自分の力だけで「熱を産み出す」のが少し苦手になってきたから。

冷えは、単なる「寒さ」だけの問題ではありません。体が冷えると内臓の働きもゆっくりになり、それが「なんだか疲れが取れない」「顔色がくすんで見える」といった、なんとなくの不調に繋がってしまうのです。

● 「冷え」は心の余裕も奪ってしまう

ちょっと想像してみてください。体が冷え切って肩に力が入っている時に、誰かに優しくしたり、やる気を出したりなんて余裕は持てないですよね。でも、 体が温まると、ギュッと縮こまっていた血管や筋肉がゆるみ、深い呼吸ができるようになります。この「ゆるみ」こそが、忙しい毎日の中で自分を「ご機嫌」に保つための、心の余白(ゆとり)を作ってくれるのです。

● 温活は、自分への一番身近なセルフケア

温活は、単なる寒さ対策ではありません。「巡り」を整えることで、体内のリズムをスムーズにします。10年後もその先も、軽やかな自分でいるための大切なセルフケアなのです。

無理をしない。今の自分にちょうどいい温め方

「温活」と聞いて、毎日欠かさず運動をしたり、特別な健康食品を揃えたりしなくては……と思ってしまいがち。そうできればいいけれど、頑張りすぎて疲れてしまっては、本末転倒です。

大切にしたいのは、「心地よさ」を基準にすること。 例えば、朝起きてお気に入りの靴下を履く。白湯や温かいお茶を飲む。それだけで気持ちが上を向くのなら、それはもう温活です。まずは今ある習慣の中に「温かさ」をそっと添えてあげる。 そんな、自分を労わる「小さな選択」の積み重ねが、長く続けていくためのコツです。

効率よく温めるコツは「3つの首」

何から始めたらいいかと迷ったら、まずは「3つの首」を意識してみて。 「首」「手首」「足首」です。 この3か所は皮膚が薄く、太い血管が通っていますよね。ここを温めるだけで温まった血液が全身を巡り、効率よく体温を上げることができるのです。

例えば、ルームソックスは足首を温められるし、首であればタートルネックの服を着る、外出時はストールを巻く。家仕事の合間にはアームウォーマーをつける。冷たい空気からこの3つの首を守ってあげるだけで、体感温度はぐっと変わります。

夜の時間は「湯たんぽ」に身を委ねてみる

一日の終わりに、私の心と体を優しく解きほぐしてくれるのは、実は「湯たんぽ」です。

準備には少し手間がかかるけれども、沸かしたてのお湯を注ぎ、お気に入りのカバーに包まれた湯たんぽのじんわりとした温かさと重みに、ほわ~んと肩の力が抜けるのを感じます。

湯たんぽの良さは、なんといってもその「柔らかい熱」。 眠る少し前にベッドに入れておけば、足元がポカポカの状態で幸せな眠りにつくことができます。

ちなみに愛用している湯たんぽは、『マルカ社の金属製湯たんぽ』。この湯たんぽについて書いていますので、興味があったらぜひどうぞ。『冬の夜のささやかな幸せ。湯たんぽのある暮らし』

内側からポカポカ。お腹を温める「食」のヒント

外側から温めるのと同じくらい大切なのが「内臓」を冷やさないこと。日常で意識している、無理しない「食の温活」です。

● 朝一番の「白湯」でスイッチを入れる

「白湯(さゆ)」は簡単に言えば、一度沸騰させたお湯を、飲める程度の温度(50℃前後)まで冷ましたもののことです。 作り方はとてもシンプル。

  1. やかんやお鍋でお湯を沸かし、沸騰したら少し火を弱めて5〜10分ほど沸かし続ける※レンジやケトルでもOKですが、沸かし続けるとまろやかになると言われている
  2. マグカップに移し、ふぅふぅとすすりながら飲めるくらいまで冷ます

朝、白湯を飲むことで体にじんわりと熱が染み渡り、胃腸の働きも助けてくれます。そして、スムーズな排泄につなげてくれる効果も。体全体のスイッチが心地よく入ります。

旬の力を借りる「冬の定番料理」

食材選びも、難しく考える必要はありません。冬に旬を迎える根菜類(大根、人参、ごぼうなど)や、生姜、ニンニクなどは、昔から「体を温める食材」として知られています。 冬の定番である「おでん」や「お鍋」は、実は優秀な温活メニュー。 知らず知らずのうちにたっぷりと野菜を摂れるだけでなく、体を芯から温めてくれるパワーを秘めています。みんなで囲む鍋料理は、体だけでなく心まで解きほぐしてくれますよね。

● あと一品。気軽に摂れる「温活常備菜」

作り置きできる副菜を冷蔵庫にストックしておくと、温活がぐっとラクに。例えば、きんぴらにすりおろした生姜をぷらすしたものや、小松菜の胡麻和え、大根の浅漬けなど。

「手の込んだことはせず、これでいい」。そんな気軽な気持ちが、内側からのポカポカを続ける秘訣です。

● 「お腹のガード」も忘れずに

食べ物だけでなく、外側からお腹を冷やさない工夫も。3つの首以外にも、お腹を温めてあげることで、全身に熱が送られやすくなります。最近は、薄手で服に響かないシルクの腹巻きなどタイプもいろいろあるので、自分に合ったものを選んでお腹も温めてあげましょう。

すでに始まっている「温活」はじめの一歩

「普段からしていたことが温活だった」「足りないことはこれだった」と何かしら気づきがあったらこれ幸いです。

寒い朝に靴下を履くこと。 一杯の白湯をゆっくり飲むこと。 そして、一日の終わりに湯たんぽの温もりに身を委ねてみること。

そんな、ほんのちょっとの「自分への優しさ」が、滞っていた巡りを整え、心に「ゆとり」を連れてきてくれます。

温活について知った今、すでに「温活」は始まっています。一つでも二つでもはじめてみたこの習慣は、きっと5年後、10年後の自分を支える、かけがえのない贈り物になるはずです。

ほんの少し意識して、心掛けてみる温活生活。 共にポカポカとした毎日を過ごしていきましょう。