本格的な冬がやってきて、冷え込みが厳しくなってきましたね。 寒さで身体がこわばったり、乾燥が気になったりして、なかなか寝付けない夜があるのでは?
心地よい睡眠のためには、ただ暖かくするだけでなく、心と身体を「眠りのモード」へ優しく導いてあげることが大切です。
今回は日々大切にしている、冬の夜を心地よく整えるためのポイントを紹介していきます。
寝る前に身体を温める工夫
冬の寒さで冷えた身体を温めることで、ベッドの中でリラックスしやすくなります。次の3つの方法を試してみて。
身体の芯を、ゆっくり解(ほど)く
外の冷たい空気で一日中がんばってくれた身体を、寝る1〜2時間前にお風呂でゆっくりゆるめてあげます。
お湯の温度は、40度くらいの少しぬるめが理想。15〜20分ほど、じんわりと芯から温まることで、お風呂上がりに体温が少しずつ下がっていくタイミングで自然な眠気が訪れます。
湯上がりにボディクリームで保湿をしながら「今日も一日お疲れさま」と自分の身体を慈しむ時間は、欠かせない夜の整えタイムです。
内側からじんわり温もる
ベッドに入る少し前、内側からも温もりを。 カモミールやジンジャーなど、身体を温めてくれるハーブティーをゆっくりといただきます。
湯気と一緒に立ち上る香りに包まれていると、忙しかった一日のスイッチが、「眠り」に切り替わっていくのを感じます。寝る直前ではなく、1時間前くらいまでに済ませるのが、夜の時間を穏やかに過ごすコツです。
「頭寒足熱」の贅沢を知る
深く眠るためには、実は「脳」は少し涼しいくらいがいいのだそう。 暖房で部屋全体を暖めすぎず、足元にだけしっかりとした熱源を置く「頭寒足熱」を意識します。
冷えやすい足先が温まると、全身の血行が良くなり、気づけば深い眠りの中へ……。
以前は電気毛布などいろいろ試しましたが、今の私が行き着いたのは、もっと素朴で力強い温もりでした。
私を包む「環境」も、心地よく整える
身体の準備ができたら、最後は自分を包む環境の仕上げに。
肌に触れるものの「心地よさ」 パジャマは、肌触りの良いコットンやフランネルなど、身体がホッとする素材を選んでいます。寝具も、重すぎない羽毛布団や、ウール素材の敷きパッドなどを組み合わせて、ベッドの中を「自分だけの温かなシェルター」のように整えます。
空気の「潤い」を忘れない 冬の夜は乾燥しがちですが、湿度が50〜60%くらいあると呼吸がとても楽になります。加湿器を使ったり、枕元にコップ一杯の水を置いたり。ほんの少し空気を潤すだけで、朝起きた時の喉の感覚が違うのがわかりますよ。
冬の眠りへの儀式として「湯たんぽ」を使っています。 お湯を沸かす音やベッドの中のじんわりとした温かさ。 冷えた足先がほどけていく瞬間の幸せはやみつきです。
